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薬学用語解説

変形性関節症

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月21日
医療薬科学部会
© 公益社団法人日本薬学会

関節軟骨の老化や磨耗による進行性の変性がおこり、疼痛・関節のこわばり・機能障害を生じる慢性疾患。関節軟骨と周囲組織の変性に伴って軟骨および骨の新生、増殖をきたし、慢性、進行性の関節炎(滑膜炎)を二次的(続発性)に来たす。明らかな原因のない、一次性関節症、怪我や炎症等の後に生じる二次性関節症に分けられ、90%以上は一次性関節症である。中年期以降に発症、年令とともに増加し65歳以上には特に多い。男女比は1:4と女性に多い。治療薬としては、疼痛に対する対症療法として非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)があり、またヒアルロン酸や副腎皮質ステロイドの関節内注射も行われる。