薬学用語解説
リウマチ性多発筋痛症
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月21日
医療薬科学部会
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リウマチ性多発筋痛症は、病因不明の高齢者の滑膜炎を伴う慢性炎症性疾患であり、時に、巨細胞性動脈炎の合併が見られる。肩、上腕、大腿部を中心にこわばりと筋痛が出現する。CRPは上昇するが、CKは上昇しない。欧米では一般的な疾患であり、50歳以上で0.7%の有病率という報告もある。ステロイド薬(15~20mg/日)が著効することが特徴であるが、65%の患者においてステロイド合併症を併発し、30~39%の患者で6年以上のステロイド薬の加療を要するので、ステロイド薬に代替する治療薬の開発が望まれている。