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薬学用語解説

おくび

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医療薬科学部会
© 公益社団法人日本薬学会

げっぷ。曖気。胃に溜まったガスが音を伴って食道・口腔を経て体外に排出される現象。食べ過ぎや炭酸飲料の飲用後に生理的に出ることもあるが、空気嚥下症や胃酸過多症の時に胸やけとともに出る。酸っぱい液が一緒に逆流する場合は酸性おくび(呑酸)と呼んでいる。病的なげっぷは上部消化管の疾患に多く、食堂裂孔ヘルニア、胃下垂、胃酸過多、慢性胃炎、胃がん、幽門狭窄症などがある。酸臭、あるいは腐敗臭を伴うものは病的である。 老人では慢性萎縮性胃炎になり易いこと、胃内容物の排出が遅れガスが発生し易くなること、食道と胃の境界部の括約筋が弛緩し食道裂孔ヘルニアを起こし易くなるため起こしり易い。