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薬学用語解説

オブラート

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医療薬科学部会
© 公益社団法人日本薬学会

oblaat=オランダ語。寒天と澱粉から作られた半透明の薄膜で水に溶け易い性質をもつ。食品の包装や苦味の強い粉薬などを包んで服用しやすくするため等に利用される。オブラートは代表的な服薬補助剤であり、予め袋状になっているものや小児用に味付けされたものも市販されている。しかし、水に溶け易いという性質上、飲み込む以前に口内で溶けて張り付いてしまう、濡れた手で取り扱うとべた付いてしまうといった取扱い難い面があり、これらを改良したペースト状やゼリー状の服薬補助剤(食品)が開発され、嚥下困難な高齢者や薬嫌いの小児に有用とされている※。  ※ただし、組み合わせによっては薬の効果が低下したり苦味が増す場合もある。