薬学用語解説
FOLFOX療法・FOLFIRI療法
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月28日
医療薬科学部会
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FOLFOX療法はフルオロウラシル、レボホリナート、オキサリプラチンからなり、FOLFIRI療法はFOLFOX療法のオキザリプラチンをイリノテカンとした化学療法である。両者とも進行・再発大腸がんの化学療法として開発され、FOLFOX療法は術後化学療法としても用いる。適応は大腸がんに加え、FOLFOX療法では小腸がん、胃がん、食道がん、膵がんであり、膵がんについては、両者を組み合わせたFOLFIRINOX療法も行われる。副作用として骨髄抑制、悪心・嘔吐、口内炎、味覚異常、手足症候群、脱毛のほか、FOLFOX療法ではオキサリプラチンによる末梢神経障害、FOLFIRI療法ではイリノテカンによる下痢がある。