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薬学用語解説

WHO方式がん疼痛治療法

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月27日
医療薬科学部会
© 公益社団法人日本薬学会

1986年に第1版、1996年に第2版が出版、世界各国語に翻訳され、がん患者を激痛から解放することに貢献している。詳細な問診、診療、画像診断と患者の心理的、社会的及びスピリチェアルな側面への配慮、また痛みの原因、部位、 症状の十分な把握、さらに症状や病態に応じた治療の選択と段階的な治療目標の設定、臨床薬理学に基づいた鎮痛薬、鎮痛補助薬の5原則などから構成された治療戦略。各国の臨床研究で80%以上の除痛率が得られている。鏡痛薬は「WHO 3段階除痛ラダー」に沿って選択する。すなわちNSAIDsまたはアセトアミノフェンで開始し、効果不十分となったらオピオイドを併用し、痛みによっては鎮痛補助薬を加えていく。詳細は「がんの痛みからの解放一第2版」金原出版、東京、1996年。