薬学用語解説
有害事象共通用語基準
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
レギュラトリーサイエンス部会
© 公益社団法人日本薬学会
世界共通で使用されることを意図して作成された有害事象に関する評価規準で、主として癌治療で使用される薬物の副作用を標準的に分類するための一連の評価基準を示す。有害事象の重症度をグレード1 (正常)~5(死亡)と定義し、各有害事象の重症度の説明を個別に記載している。本規準を用いることで、発生した有害事象の重症度を評価することができ、それを元にすぐに薬剤師の介入が必要なのか、経過観察でよいのか等の判断材料の1つとなる。有害事象共通用語規準は米国国立がん研究所(NCI)が公表しており、最新の日本語訳は日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)がweb上で公開している(2022年9月)。 「有害事象共通用語規準 v5.0日本語訳JCOG版」http://www.jcog.jp/doctor/tool/ctcaev5.html