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薬学用語解説

核内受容体

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医薬化学部会
© 公益社団法人日本薬学会

脂溶性シグナル伝達分子と結合し、核内でDNAの転写の活性化あるいは抑制を起こす受容体。副腎皮質・性ステロイドホルモン、甲状腺ホルモン、ビタミンD3およびレチノイン酸などの脂溶性シグナル伝達分子は、脂溶性のため細胞膜を通過し、細胞質に存在する核内受容体と結合すると、核内へ移行して情報を伝達する。これらの脂溶性分子と結合すると核内受容体はDNA二本鎖の特定の部位を認識・結合する。その結果、結合部位が支配するDNA鎖の転写が活性化(または抑制)される。