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薬学用語解説

抗原決定基
エピトープ

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医薬化学部会
© 公益社団法人日本薬学会

抗体が認識して結合する抗原の特定の構造単位をエピトープとよび、タンパク質分子では、分子表面に露出した6~10個のアミノ酸や5~8個の単糖の配列が認識される。抗体は病原微生物や高分子物質などと結合する際、その全体を認識するわけではなく、エピトープを認識して結合する。エピトープの中には抗原認識に深く関わる4〜5個のアミノ酸残基がある。これらの残基が抗体の抗原特異性を決めるアミノ酸残基(抗原決定基)である。通常、1つの抗原には複数のエピトープが含まれている。