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薬学用語解説

抗酸化剤
抗酸化剤

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医薬化学部会
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一般的な抗酸化剤(ラジカル消去剤)は、ラジカルに電子を一つわたして不対電子を安定な対電子にする。この場合抗酸化剤自身もラジカルであるが、このラジカルは一般的に安定であり、様々な経路で非ラジカル種へと変換される。フェノール骨格やチオール基を持つ化合物には抗酸化活性が一般的にある。抗酸化剤は食品や油脂などの酸化防止剤、さらには医薬品へ応用されている。天然に存在する抗酸化剤としてはトコフェロール(ビタミンE)、セサミノール(ごま油に存在)、 レスベラトロール(赤ワインに存在)、カテキン(お茶などに存在)などがある。