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薬学用語解説

ADC
抗体薬物複合体

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医薬化学部会
© 公益社団法人日本薬学会

モノクローナル抗体と低分子薬をリンカーで結合させた薬剤のこと。がん細胞に発現する抗原に結合する抗体により、薬物をがん細胞へ特異的に運搬できるため、より効果的で副作用の小さい治療が達成される。 近年、様々なADCが開発されており期待が高まっている。標的細胞内でリンカーが切断され薬剤が放出される、薬剤放出型のADCの開発が最も多い。光免疫療法は薬剤を光感受性物質(photosensitizer)とした治療法であり、薬剤放出型ではなく特定の細胞で光によって薬剤が活性化されるADC(APC)である。