薬学用語解説
尿酸
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医薬化学部会
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プリン体が分解されてできた最終産物であり、尿酸値はその血中濃度のことである。尿酸は、通常1日700 mg産生され500 mgが腎臓から、200 mgが消化管などに排出される。正常血清尿酸値は7.0 mg/dL以下であり、尿酸産生量の増加、尿酸排泄量の低下あるいは両者により7.0mg/dL以上となると高尿酸血症という。この状態が続くと、 溶けきれなくなった尿酸が結晶化して痛風や腎障害の原因となる。尿酸排泄促進薬として、ベンズブロマロン、プロベネシド、ブコローム、尿酸生成抑制薬としてキサンチンオキシダーゼ阻害薬(アロプリノール)がある。