薬学用語解説
スモールRNA
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医薬化学部会
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ノンコーディングRNAのうち、長さがわずか約20~30塩基の短いRNA分子で、発生、分化、腫瘍進展、神経発生、トランスポゾンのサイレンシング、あるいはウイルス防御といった種々の生物学的プロセスの調節で重要な役割を果たしている。従来から知られているmicroRNA(miRNA)、short interfering RNA(siRNA)、small nuclear RNA(snRNA)、piwi-interacting RNA(piRNA)などに加え、機能未知のスモールRNAが存在する。スモールRNAは疾患診断・治療のバイオマーカーとして有用であることが明らかになっている。これらの研究は急速に進展しつつある分野であり、新規のスモールRNAは現在も探索されており完全には解明されていない。