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薬学用語解説

エクソソーム

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医薬化学部会
© 公益社団法人日本薬学会

エクソソームは、細胞外小胞のうち細胞内小器官である多胞体内での形成を経て細胞外に分泌される直径30~100nm程度の小胞である。その膜構造は細胞自身や細胞内小器官と同様に脂質二重層から成っている。その内容物は細胞質及び細胞膜に由来する核酸、タンパク質、代謝産物であり細胞間コミュニケーションを担っている。生体において、エクソソームは血液・唾液・尿・乳汁などの体液中に安定して見いだされ、がんなどの疾患バイオマーカーとしての利用が期待されている。