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薬学用語解説

stable isotope labeling by amino acids in cell culture(SILAC)

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月27日
医薬化学部会
© 公益社団法人日本薬学会

SILACは、細胞タンパク質の安定同位体標識を行うことで、標識細胞と非標識細胞サンプル間のタンパク質量の違いを質量分析計により比較定量が可能になる技術(プロテオーム解析法)である。SILACでは、13Cまたは15Nなどの安定同位体を含むアミノ酸(リジン、アルギニンなど)に置き換えた培地中で細胞を培養し、代謝的に同位体標識された細胞プロテオーム(Heavyサンプル)を調製する。このHeavyサンプルと同位体標識されていないLightサンプルを混合し、酵素消化後に質量分析計で解析することで、両サンプル間での複数タンパク質の同時比較定量が可能となる。低分子標識された細胞タンパク質の同定を行うケミカルプロテオーム解析において、頻繁に用いられる。