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薬学用語解説

基原
きげん

作成日: 2024年05月13日
更新日: 2024年05月13日
生薬天然物部会
© 公益社団法人日本薬学会

基原とは、日本薬局方の中で、生薬のもととなる植物、動物、鉱物と、その薬用部位を表す言葉で、医薬品である生薬の直接的な原料を表す言葉である。植物生薬の場合の基原は、植物の学名と薬用部位で表し、動物生薬の場合の基原は、動物学名と薬用部位で表す。生薬原料の多くを占める植物(薬用植物)において、ほとんどの場合、薬効を示す成分(薬用成分)の組成や含量は、部位(花、葉、種子、果実、茎、根、根茎など)によって大きく異なっている。したがって、生薬の基原は、医薬品としての生薬の適否を判断する基準の1つとされている。