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薬学用語解説

君臣佐使
くんしんさし

作成日: 2024年05月10日
更新日: 2024年05月10日
生薬天然物部会
© 公益社団法人日本薬学会

漢方処方は複数の構成生薬のすべてが同じ重要性をもっているわけではなく、中心となる重要生薬と、その作用を補助し中心生薬が十分薬効を発揮できるようにする生薬で構成されている。このような役割を君臣佐使(くんしんさし)といい、中心生薬を君薬、君薬の作用を補助し、強める生薬を臣薬、君臣薬の効能を調節する作用をもつ生薬を佐薬、君臣佐薬の補助的な役割をし、処方中の生薬の作用を調節したり、漢方薬を服用しやすくする生薬を使薬と呼ぶ。例えば、桂皮、芍薬、甘草、生姜、大棗からなる桂枝湯では、桂皮が君薬、芍薬が臣薬、甘草が佐薬、生姜と大棗が使薬とされる。