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薬学用語解説

暑邪
しょじゃ

作成日: 2024年05月10日
更新日: 2024年05月10日
生薬天然物部会
© 公益社団法人日本薬学会

漢方医学における六淫(りくいん、外部からの疾病の原因)の1つで、暑邪(しょじゃ)は、高熱、顔面紅潮、大量発汗、口渇などの激しい熱症状を起こす。現代の日射病や熱射病の範疇であり、またウイルス性疾患などでも見られる。津液(しんえき、体内の活性のある正常な体液)を消耗させると気も一緒に漏れ出るために、気短(呼吸が短くとぎれる)や乏力(気力が萎える)などの症状を起こし、脱水症状と伴に重症では意識不明にまで陥ることがある。