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薬学用語解説

グルコース

作成日: 2024年05月09日
更新日: 2024年05月09日
生薬天然物部会
© 公益社団法人日本薬学会

C6H12O6、分子量180.16。比旋光度[α]D20+112.2°→+52.7°(α形)、+18.7°→+52.7°(β形)。アルドヘキソースの一つ。スクロースの70%の甘味があり、還元性を有する。無色の結晶で、水に可溶、エーテル、アセトンなどの有機溶媒には不溶。デンプン、グリコーゲン、セルロースなどの多糖およびスクロース、マルトース、ラクトースなどの二糖の構成成分として天然にもっとも広く分布している単糖であり、これらを酸で加水分解すると得られる。植物中には配糖体の形としても広く存在する。生体にとってもっとも重要なエネルギー源であり、糖新生経路により、アミノ酸、グリセロール、有機酸などからも合成される。糖尿病患者の尿中には多量に排泄される。血糖値が160~170mg/dlを超えると尿糖が出現するとされる。