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薬学用語解説

六淫
りくいん

作成日: 2024年05月10日
更新日: 2024年05月10日
生薬天然物部会
© 公益社団法人日本薬学会

漢方医学では、病気の原因を外因、内因、不内外因の3つに分け、外部(主に気候の変化)から病気を発病させる要因を六淫(りくいん)という。人間は季節により、風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)という6つの気候の変化を受けるが、それらを六気(ろっき)という。六気が激しく変化し、体の適応能力を超えるほど異常となり、発病の原因となる場合がある。このときの六気を、風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪(熱邪)と呼び、合わせて六淫という。単独で疾病を起こす場合と、複数が連動して起こす場合がある。