薬学用語解説
小腹不仁
しょうふくふじん
作成日: 2024年05月10日
更新日: 2024年05月10日
生薬天然物部会
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漢方では、下腹部が軟弱無力で、圧迫すると腹壁は容易に陥没し、按圧する指が腹壁に入るような状態を小腹不仁(しょうふくふじん)という。通常圧痛および自発痛は認めない。臍下不仁(さいかふじん)とも呼ばれる。足腰や下半身の弱い人、高齢者などによくみられる。腎虚(じんきょ)を示す腹証で、八味地黄丸や牛車腎気丸の使用目標となる。