薬学用語解説
シキミ酸経路
shikimic acid pathway
作成日: 2024年05月10日
更新日: 2024年05月10日
生薬天然物部会
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解糖経路から生成するホスホエノールピルビン酸とペントースリン酸経路から生成するエリスロース4-リン酸を出発物質とし、シキミ酸を中間体として経由する経路である。シキミ酸にもう1分子のピルビン酸が導入された後、分子内クライゼン転移反応によりプリフェン酸が生成する。続いて脱炭酸及びアミノ基転移反応を受け、芳香族アミノ酸であるフェニルアラニンやチロシンが生成し、各種フェニルプロパノイドに変換される(図1,2)。