薬学用語解説
不斉
ふせい
作成日: 2025年12月19日
更新日: 2025年12月19日
構造活性相関部会
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不斉(asymmetry)とは、分子が鏡像と重ね合わせることができなくなる原因となる構造的特徴を指す概念であり、その典型例が 4つの異なる置換基をもつ炭素原子(不斉中心) である。このような不斉中心を有する分子は、多くの場合キラルとなる。
一方で、不斉中心が存在していても、分子全体が対称性を保つ場合には鏡像と一致し、アキラルとなることもある。したがって、不斉はキラリティーを生じる主要因であるものの、不斉中心をもつ=必ずキラル というわけではなく、分子全体の対称性によって決定される性質である。
