薬学用語解説
ワクチン
vaccine
作成日: 2025年06月18日
更新日: 2025年06月18日
環境・衛生部会
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免疫反応の抗原となる微生物やその産物を含むものであり、感染症の予防を目的として注射や経口投与により生体に能動免疫をつくりださせる製剤。生きた弱毒病原体(生ワクチン)、不活化病原体(またはその一部)、病原体代謝産物(毒素、毒素の不活化物であるトキソイド)が使用される。ワクチンの接種により生体(ヒト、家畜など)の体内に能動的につくられる抗体(体液性免疫、細胞性免疫、または両者)が病原体の感染・伝播・流行を阻止する。生ワクチンにはBCG、痘そう(天然痘)、麻しん(はしか)、風しん、流行性耳下腺炎ワクチンなどがある。不活化ワクチンとしては、ポリオ、百日咳、インフルエンザ(HA)、日本脳炎ワクチンなどがある。また、トキソイドとしては、ジフテリアや破傷風がある。