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薬学用語解説

内臓脂肪
ないぞうしぼう
visceral fat

作成日: 2025年06月18日
更新日: 2025年06月18日
環境・衛生部会
© 公益社団法人日本薬学会

腸管膜脂肪や大網脂肪などの腹腔内の内臓組織に蓄積された脂肪のこと。内臓脂肪の量は、腹部CT検査によって内臓脂肪面積を測定することで判定する。内臓脂肪面積は、肥満の型を判定するのに用いられ、日本肥満学会では、腹部X線-CT画像で100cm2以上を内臓脂肪型肥満と判定している。内臓脂肪は皮下脂肪に比べ、脂肪の合成や分解、生理活性物質(アディポサイトカイン)産生が活発であり、腹腔内の内臓脂肪の蓄積はメタボリックシンドロームにつながるされており、40歳以上75歳未満の健康保険加入者を対象に実施されている特定健康診査では、腹囲が必須項目とされている。