薬学用語解説
遅発性感染症
ちはつせいかんせんしょう
late-onset infection
作成日: 2025年06月18日
更新日: 2025年06月18日
環境・衛生部会
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遅発性ウイルス感染症は、ビスナウイルス(レトロウイルスの1種)感染による非常に長い経過をたどるヒツジの中枢神経症に対して用いられた。その後、プリオン感染によって引き起こされる遅発性の海綿状脳症に対しても遅発性感染症の名前が用いられるようになって用語の混乱が起きている。
一般には、異常に長い潜伏期間の後に発症し、発症後は進行性の致死的感染症を意味する。麻疹ウイルスの変異株であるSSPEウイルス感染症もこの範疇に入るとされている。