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薬学用語解説

花粉症
かふんしょう
pollen allergy、pollinosis

作成日: 2025年06月18日
更新日: 2025年06月18日
環境・衛生部会
© 公益社団法人日本薬学会

花粉抗原に対するIgE抗体依存的なI型アレルギー機序による典型的なアトピー性疾患。花粉の飛散時期に一致してアレルギー性結膜炎(眼のかゆみ、流涙、充血)と鼻炎(くしゃみ、鼻汁、鼻閉)の症状が特徴的にでてくる。まれに喘息やアトピー性皮膚炎を併発することもある。我が国で最も多いのは春先に見られるスギ花粉症といわれている。欧米での枯草熱も花粉症の一つである。原因の花粉アレルゲンは皮膚テスト、誘発反応、血中のIgE抗体定量などで推定することができる。現在スギ花粉症の有病率は国民のおよそ16%といわれており、児童のアレルギー性鼻炎に関する疫学調査によると、有病率は大都市>工業都市>小都市>農漁村の順に高いとされている。