薬学用語解説
アルコール
alcohol
作成日: 2025年06月18日
更新日: 2025年06月18日
環境・衛生部会
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アルコールは、sp3混成炭素(アルキル基)に結合したヒドロキシ基をもつ化合物であり、一般式としてR-OHで表される。ヒドロキシ基が芳香族炭素やオレフイン炭素のようなsp2混成炭素に結合したフェノールやエノールとは化学的性質が異なる。ヒドロキシ基が結合している炭素に炭素置換基が1個、2個、3個置換しているとき、それぞれ第一級、第二級、第三級アルコールという。アルコールは自然界に広く存在し、多くの用途で利用されている。例えば、低級アルコールは殺菌作用を示し、70%エタノールや50~70%イソプロパノール(イソプロピルアルコール)が消毒に用いられている。グリセリンなどの多価アルコールは、揮発性が低く水と類似した性質を持つことから湿潤剤として使用されている。