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薬学用語解説

ブドウ糖

作成日: 2025年06月18日
更新日: 2025年06月18日
環境・衛生部会
© 公益社団法人日本薬学会

C6H12O6、分子量180.16。比旋光度[α]D20+112.2°→+52.7°(α形)、+18.7°→+52.7°(β形)。アルドヘキソースの一つ。スクロースの70%の甘味があり、還元性を有する。無色の結晶で、水に可溶、エーテル、アセトンなどの有機溶媒には不溶。デンプン、グリコーゲン、セルロースなどの多糖およびスクロース、マルトース、ラクトースなどの二糖の構成成分として天然にもっとも広く分布している単糖であり、これらを酸で加水分解すると得られる。植物中には配糖体の形としても広く存在する。生体にとってもっとも重要なエネルギー源であり、動物では肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられる。また、糖新生経路により、アミノ酸、グリセロール、有機酸などからも合成される。