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薬学用語解説

後世方派
ごせいほうは

作成日: 2024年05月13日
更新日: 2024年05月13日
生薬天然物部会
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明医学を学んだ田代三喜(1465~1537年)を始祖とし、曲直瀬道三(1507~1594年)ほか曲直瀬一門によって継承された漢方医学の一派。陰陽五行説とりわけ五行説を重視し、各薬物を5つの薬性(寒・凉・熱・温・平)によって区別、さらに5つの味(辛・酸・甘・苦・鹹)を割り当て、また、人間の生命活動のうち身体の活動に関する部分を五臓(肝・心・脾・肺・腎)・五腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱)などに、精神的活動に関する部分を五神(魂・神・意・魄・志)などに分類し、生命活動のバランスは五行説で分類された各要素間の相生相克関係によって維持されると考え、方剤の組み合わせもそれに基づいた弁証論治を基本とする。