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薬学用語解説

ムコ多糖
Mucopolysaccharide

作成日: 2024年05月13日
更新日: 2024年05月13日
生薬天然物部会
© 公益社団法人日本薬学会

動物の粘性分泌液(mucus)から得られた多糖の総称。ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘパリンなどを含む。動物の結合組織などに、多くの場合プロテオグリカンとしてグリコサミノグリカン(glycosaminoglycan、GAG)がコアタンパク質に付加した形で存在している。グリコサミノグリカンは、通常長鎖の枝分れがない、硫酸基が付加した二糖の繰り返し構造からなる。うち1つはアミノ糖(ガラクトサミン、グルコサミン)であり、もう1つはウロン酸(グルクロン酸、イズロン酸)またはガラクトースである。多数の硫酸基とカルボキシル基を持つために、強く負に帯電している。ヒアルロン酸は、プロテオグリカンとしては存在していない。