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薬学用語解説

3C様プロテアーゼ
さんしーようぷろてあーぜ
3C-like protease,

作成日: 2025年12月19日
更新日: 2025年12月19日
構造活性相関部会
© 公益社団法人日本薬学会

ノロウイルス、サポウイルスなどのカリシウイルス、コロナウイルスなどRNAウイルスに由来するプロテアーゼの総称で、ピコルナウイルスの3Cプロテアーゼに、ポリプロテイン上での位置やアミノ酸配列が類似することから名付けられた。幾つかの3C様プロテアーゼの立体構造が解かれ、キモトリプシンに代表されるセリンプロテアーゼに類似した構造を有することが示されている。しかし、多くの3C様プロテアーゼの活性中心アミノ酸残基は、キモトリプシン型(Ser―His―Asp)とは若干異なりCys―His―Glu or Aspで、求核基がシステイン残基であるという特徴を持つ。
2019-2022年ごろのSARS-CoV-2感染症(COVID-19)パンデミックにおいて、3C様プロテアーゼは複製阻害の創薬標的として注目され、その過程で600構造弱の立体構造が解かれ、活性部位を標的とした阻害薬探索がなされた。基礎研究としては、キモトリプシン型のCOVID-19を含む多様なウイルスプロテアーゼファミリーのバイオインフォマティクス解析(木寺ら, Biophys Rev.2022)や、基質結合過程のMD解析(森次ら, J.Chem.Inf.Model.2022)等によって、ウイルスプロテアーゼ機能発現機構の共通性や特異性、基質結合過程の動的描像が報告された。