東日本大震災の犠牲となられた多くの方々に哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方々に心からお悔やみ申し上げます。

　日本薬学会第131年会の開催につきましては、一旦は開催する方向で準備を進めてきましたが、被害の甚大さや社会・経済への深刻な影響は当初の予想をはるかに超えるものであることが明らかになり、日本薬学会年会の開催を中止とすることを決定しました。

　年会に参加して研究成果を発表し学術交流を期待していた参加者の皆様、および、特色ある年会を目指して多大な努力で準備をしてこられた奥組織委員委員長を始めとする静岡県立大学関係者の皆様に、深くお詫びするとともに、事情をご理解賜りたいと存じます。

　また、プログラムを作成し、抄録および検索可能なDVDを発行した段階ですので、対面の質疑ができない状態ではありますが、「年会は成立した」とさせていただきたいと思います。

　日本薬学会の全ての関係者が未曾有の災害からの復興に尽力されることをお願いします。また、今回の中止が、学術の遅滞を招かぬように最大限の努力をし、日本薬学会の目的である「薬学の発展を通じて学術の進歩と国民の福祉に貢献する」を実践していきたいと思います。