第145年会ハイライト集
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受賞講演 2025年3月27日(木) 10:15 〜 10:55 第2会場 (福岡国際会議場 501 [5F]) 立花 裕樹 受賞理由 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がパンデミックを引き起こし、治療薬が社会的に強く望まれている状況下、原因ウイルスであるSARS-CoV-2の3CLプロテアーゼを標的とした創薬研究を開始し、過去に例を見ないスピードでensitrelvirの実用化を達成した。先行品とは一線を画す非ペプチド性かつ非共有結合性阻害剤の創製を指向し、これまでの知見、経験をもとに社内ライブラリから効率的なスクリーニングを実施することにより、良好な薬物動態プロファイルを有する高品質なヒット化合物を取得した戦略はスピード開発を実現する上で秀逸であり、独創性が高い。またensitrelvir は、1日1回の経口投与で重症化リスクの有無を問わず幅広く使用できるため、医療現場の利便性も高い。以上のことから、本業績は創薬科学賞の受賞に値すると判断された。 我妻 利紀 「3CLプロテアーゼをターゲットとしたCOVID-19治療薬ensitrelvirの創製」 「新世代抗体薬物複合体DXd-ADC技術の開発による新規がん治療薬トラスツズマブ デルクステカンの創製」 受賞講演 2025年3月27日(木) 11:05 〜 11:45 第2会場 (福岡国際会議場 501 [5F]) 立花 裕樹(塩野義製薬株式会社 事業開発部 部長) 宇納 佑斗(塩野義製薬株式会社 創薬研究本部 創薬化学研究所 QOL疾患化学2) 上原 彰太(塩野義製薬株式会社 創薬研究本部 創薬化学研究所 ケモインフォマティクス) 登 治謙(塩野義製薬株式会社 創薬研究本部 創薬疾患研究所 感染症3 サブグループ長) 加藤 輝久(塩野義製薬株式会社 創薬研究本部 創薬疾患研究所 感染症領域 領域長) 我妻 利紀(第一三共株式会社 常務執行役員 研究開発本部長 兼 研究統括部長) 阿部 有生(第一三共株式会社 執行役員 研究イノベーション企画部長) 内藤 博之(第一三共株式会社 研究イノベーション企画部 主幹) 中田 隆(第一三共株式会社 モダリティ第一研究所 グループ長) 扇谷 祐輔(第一三共株式会社 ディスカバリー第五研究所 グループ長) 宇納 佑斗 阿部 有生 上原 彰太 内藤 博之 5 登 治謙 中田 隆 加藤 輝久 扇谷 祐輔 2025年度日本薬学会 学会賞受賞者・受賞講演日時 2

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