FAERSを用いたプロトンポンプ阻害薬併用が免疫関連有害事象の発現に及ぼす影響の分析 時間薬理学的アプローチによる抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ-デルクステカンの至適投与法に関する検討 化学療法・放射線療法に対する交叉耐性克服を可能にする腫瘍抑制遺伝子CYLDを基軸とした新規分子標的治療の開発 38 医療系-医療薬学 医療系-医療薬学 医療系-医療薬学 28-09-am10S 28-09-am05 28-20-pm06S 〔九大薬〕竹田 彩 〔長崎大病院薬〕橋詰 淳哉 〔熊本大院薬〕米丸 興 睡眠覚醒やホルモン分泌など様々な生体機能は概日変動を示し、薬物の効果に投薬時刻による差異を生じさせます。この差は主に半減期の短い薬物で生じると考えられていましたが、私達は半減期の長い抗体薬物複合体の抗腫瘍効果も投与する時刻によって変動し、難治性乳がんに対する治療効果を増強できることを見出しました。 免疫チェックポイント阻害薬は複数のがんに効果的が期待できる抗がん薬ですが、重篤な副作用(irAE)が多くの臓器で発生することがあります。私たちは、有害事象データベースを使って、胃酸を抑える薬の一種がirAEを起こしやすくする可能性を見出しました。この調査を通じ、irAEを起こしにくい薬を探します。 私たちは、がん抑制遺伝子CYLDの消失が、抗がん剤や放射線の治療抵抗性等の悪性化の要因となる一方、多様な分子標的治療に対するアキレス腱(弱点)となる事実を発見しました。悪性化すればするほど分子標的薬が効きやすくなる、この仕組みを突破口に、がん治療抵抗性を克服しさらなる治療選択肢の提供を目指します。 #乳がん #抗体薬物複合体 #時間治療 #免疫チェックポイント阻害薬 #有害事象データベース #irAE #治療抵抗性 #がん抑制遺伝子 #口腔がん 抗体薬物複合体の効果は時刻により変わる? 抗がん薬と安全な飲み合わせの薬を探す! がん治療抵抗性獲得のピンチをチャンスに! 一般学術発表 ハイライト要旨
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