第145年会ハイライト集
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CRISPR/Cas9-sgRNA RNP搭載三元系複合体による臓器選択的in vivoゲノム編集 がんの免疫抑制を解除する遺伝子組換えマクロファージ『マックトリガー』とその活用法 潰瘍性大腸炎患者における食事開始後のタクロリムス血中濃度変化に関連する因子 35 医療系-製剤学 医療系-製剤学 医療系-医療薬学 27-17-pm02S 29PB-335S 29PB-393 〔東京科学大生命理工〕千野 利純 〔九州大院システム生命〕嘉 亨真 〔宮崎大病院薬〕吉川 直樹 ゲノム編集ツールCRISPR/Cas9は難病へ治療応用が期待されます。本研究では、Cas9-sgRNAとポリフェノール、精密合成高分子を組み合わせた新規in vivoゲノム編集システムを開発しました。このシステムは、構築する高分子構造を改変することでゲノム編集する臓器やゲノム編集効率を制御できます。 がん治療の新戦略として、遺伝子改変マクロファージ『マックトリガー』を開発しました。マックトリガーはがんでのみ炎症のトリガーとして機能することで免疫を活性化、がんを殺傷します。正常な臓器には影響を及ぼしません。さらに、今日問題となっている抗がん剤耐性がんに対しても効果を示すことがマウスで分かりました。 タクロリムスは、体内の薬の量を厳密に管理すべき免疫抑制薬ですが、消化管での吸収は食事の影響を受けやすく、その程度には個人差があります。潰瘍性大腸炎の治療では、絶食下で服用を開始し、症状の改善後に食事を再開します。この研究では、食事再開後にタクロリムスの吸収が低下しやすい患者さんの傾向を見出しました。 #CRISPR/Cas9 #ゲノム編集治療 #ドラッグデリバリーシステム #マックトリガー #がん治療 #細胞医薬 #タクロリムス #潰瘍性大腸炎 #薬物体内動態 がん治療の新戦略 『マックトリガー』 登場! 生体内ゲノム編集に挑戦! 薬物吸収率変化の個人差は予測できる? 一般学術発表 ハイライト要旨

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