第145年会ハイライト集
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神田川及びその支流から採取した河川水中の医薬品濃度とその特徴 ヒトiPS細胞由来BBBモデルを利用した創薬基盤技術の開発 肺非結核性抗酸菌症患者におけるアミカシンの累積曝露量と聴器毒性との関連 34 環境・衛生系-環境科学 医療系-薬剤学 医療系-薬剤学 27P-pm409S 29PB-199 28P-am412S 〔日本薬大薬〕佐藤 桃 〔医薬健栄研〕山口 朋子 〔明治薬大〕八川 恵理子 東京都区内の下水道普及率は100%です。しかし建設費を安価にするため、雨水と下水を併せて処理する合流式が使われています。降水で処理能力を超え、未処理下水が垂れ流し状態になります。私たちは雨天時の排泄物由来の医薬品濃度が急上昇することを明らかにしたことで、都市下水システムの問題点を浮き彫りにしました。 脳には血液-脳関門(blood-brain barrier; BBB)というバリアが備わっていて、有害物質が血液から脳へ移行するのを防いでいます。ところが、このバリアは脳に届けたい薬までもその移行をブロックしてしまいます。そこで、ヒトiPS細胞から分化させた細胞を利用し、試験管内でこのバリアを再現し、薬を脳に届ける方法を探しています。 抗菌薬アミカシンの耳が聞こえにくくなる副作用(難聴)は累積曝露量と関連することが分かっていますが、どのくらいの累積曝露量で発生するかは分かっていません。そこで病院のデータを統計的に解析した結果、難聴が発現しやすい累積曝露量を特定することができました。これによりアミカシンの副作用の低減が期待できます。 #神田川 #し尿汚染 #医薬品 #脳 #薬 #血液-脳関門 #臨床データ解析 #抗菌薬 #難聴 アミカシンの副作用を抑えた治療を可能に 河川の汚染が止まらない! 脳に薬を効率よく届けるには? 一般学術発表 ハイライト要旨

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