催奇形性を分離したサリドマイド誘導体の催眠作用評価 不公平な状況が誘発するげっ歯類の行動変容と神経活動応答 細菌を用いて完全エンドトキシンフリーで安全な医薬品を生産する 32 生物系-薬理学 生物系-薬理学 生物系-微生物学 29P-124S 29P-125S 27-11-am07 〔筑波大院ヒューマニクス〕西田 萌乃 〔阪大院薬〕出南 恵大 〔明治薬大〕鴨志田 剛 サリドマイドは優れた催眠作用を示す一方、妊婦が服用すると胎児に催奇性を引き起こす問題がありました。本研究では、催奇性を担う化学構造を改変した誘導体を設計・合成し、睡眠覚醒に与える影響を評価しました。その結果、催奇性を抑えながら、サリドマイドと同等の催眠作用を示す誘導体を見出しました。 “あの子だけ○○してずるい!”と思うような不公平感の発生には、自分と他者を比べる力が必要です。今回、私たちはマウスを不平等な環境におき、行動と脳の活動を調べました。その結果、マウスでも他のマウスが食べる様子を見たとき、自分のお腹の空き具合に応じて行動や神経活動が変わることを発見しました。 抗菌薬に耐性を示す薬剤耐性菌が世界中で猛威を奮っています。彼らは巧みな生存戦略で抗菌薬に対抗し、人々を苦しめています。我々は、細菌のその巧みな生存戦略から学び、逆に利用することで、安全な医薬品を安価に生産できる可能性を秘めた新規組換えタンパク質生産システムを開発しました。 #サリドマイド #催奇性 #催眠作用 #自他比較 #全脳活動マッピング #不公平 #アシネトバクター バウマニ #エンドトキシン #組換えタンパク質生産 サリドマイドの催奇性克服に向けた創薬研究 マウスにも不公平感が生じているかも!? 薬剤耐性菌を恐れるだけでなく利用しよう 一般学術発表 ハイライト要旨
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