SARS-CoV-2スパイクを阻害する変異抵抗性ペプチドの構造創薬 バイオアッセイへの応用を可能とする水溶性アミロイドβオリゴマー標的蛍光プローブの開発 がん高精度診断を目的としたラマンプローブとしての新規シリカ金ナノ粒子の作製と評価 29 物理系-物理化学・生物物理 物理系-物理化学・生物物理 物理系-分析化学 29-05-am14 28P-am223S 27P-am162 〔東京科学大総〕中村 駿 〔京大院薬〕赤坂 貴浩 〔金沢大院薬〕淵上 剛志 感染症治療において新規変異株の出現は、治療薬開発を困難にしています。本発表では、COVID-19の病原体SARS-CoV-2のスパイクを標的とし、その立体構造に着目してペプチド薬を設計し、様々な変異株への有効性を示しました。本研究の戦略は他の感染症治療薬開発にも応用できる可能性があると考えています。 近年、アミロイドβ (Aβ)の凝集体であるAβオリゴマーが、アルツハイマー病(AD)の発症に関与しているという仮説が支持されています。そのため、Aβオリゴマーの検出は、ADの原因の解明や治療薬の開発において重要であると考えられます。我々は、Aβオリゴマーを高感度で検出できる蛍光試薬を開発しました。 高精度ながん診断のため、消光分子を導入したシリカ金ナノ粒子型の新規ラマンプローブを開発しました。このプローブは従来の蛍光色素型粒子よりノイズを抑え、高い感度と特異性でがん細胞を検出可能です。血液中の微量な循環腫瘍細胞の検出や、内視鏡を用いた詳細ながん画像診断等の多様ながん診断への応用が期待されます。 #構造創薬 #ペプチドエンジニアリング #COVID-19 #アルツハイマー病 #Aβオリゴマー #蛍光イメージング #がん診断技術 #表面増強ラマン分光法 #シリカ金ナノ粒子 変異しやすい標的に対するペプチド構造創薬 次世代がん診断のための新規ラマンプローブ 一般学術発表 ハイライト要旨 認知症を蛍光で診る
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