微生物由来抗原の構造的特徴に着想を得た化学的に安定なMAIT細胞リガンドの創製 キャップ構造を導入した環状mRNAによる効率的なタンパク質発現 脂質ナノディスクを用いたCYP複合体の代謝変動解析 28 化学系-医薬化学・生物活性物質 化学系-医薬化学・生物活性物質 物理系-物理化学・生物物理 27P-pm131 28-14-pm22S 29P-060S 〔京大院薬〕髙﨑 亮助 〔名大院理〕福地 康佑 〔阪大院薬〕中尾 輝洋 創薬研究において、薬剤の安定性は重要です。T細胞の一種であるMAIT細胞は、微生物の代謝物5-OP-RUによって活性化します。しかし、5-OP-RUは分解しやすい性質があります。我々は、5-OP-RUの化学構造と分解機構に着想を得て、安定性と活性を両立したMAIT細胞活性化剤を設計・開発しました。 環状mRNAは、生体内安定性が高いことからmRNA医薬への応用が期待されています。しかし課題として、低い翻訳活性がありました。そこで本研究では、キャップ構造を共有・非共有結合的に環状mRNAに導入することで、この課題を解決しました。本技術は、環状mRNA医薬開発に貢献できると期待しています。 食生活や生活習慣による脂質膜成分の変化は、薬物の代謝に影響を及ぼす可能性があります。本研究では、薬物代謝酵素Cytochrome P450 (CYP)が脂質膜上で形成する代謝複合体に着目し、脂質膜成分の変化がその構造や働きに及ぼす影響について、脂質膜を模倣したナノディスク技術を用いて評価しました。 #免疫 #MAIT細胞 #構造活性相関 #環状mRNA #キャップ構造 #mRNA医薬 #薬物代謝 #ナノディスク #脂質膜組成 食生活による脂質膜変化が薬の効きを左右する? 微生物代謝物を改良して免疫を増強! キャップ構造で環状mRNA医薬誕生へ 一般学術発表 ハイライト要旨
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