異種シリルエステル中間体を活用した無保護アミノ酸同士の選択的交差縮合反応 イオン対触媒による効率的なアルデヒドのアリル化反応 脂肪酸の13C標識を志向した脱炭酸シアノ化反応の開発 23 化学系-有機化学 化学系-有機化学 化学系-有機化学 27-15-am09 29-08-pm15S 29P-007S 〔中部大〕服部 倫弘 〔東大院薬〕片山 友里 〔静岡県大薬〕中村 侑太郎 ペプチドは中分子医薬品として欠かせない配列分子である一方、意中の配列を選択的に合成するためにはN、C末端に保護基を付す過程が必須です。今回我々は複数のケイ素試薬を使用してこの保護基を排除した位置選択的なペプチド配列形成に成功しました。今後のペプチド合成が圧倒的に簡略化されるため、本法の実用化が期待されます。 付加価値の高い分子同士を連結できると、分子の複雑性と多様性を一挙に上昇させることができます。今回、光エネルギーを駆動力にすることで、これまで用いることが難しかった複雑な分子同士を効率的に連結できる触媒を開発しました。この触媒は、医薬品の開発と合成を強力にサポートすることが期待されます。 脂質はエネルギー源としてだけでなく、生体内では細胞膜を構成し、情報伝達などの様々な機能を示します。病気にも関連し、脂質がどのように代謝されるかの解明は重要な課題です。代謝の解析で鍵となる脂質や脂肪酸のラベル化技術として、脂肪酸に「重い炭素」(同位体:13C)を効率的に導入する方法を開発しました。 #ペプチド合成 #無保護アミノ酸 #有機ケイ素試薬 #触媒 #光エネルギー #医薬合成 #脂肪酸 #安定同位体標識 #ラジカル反応 ペプチド合成、保護基の使用はもう不要 薬の原石を磨き上げる触媒 脂肪酸に「重い炭素」を導入する 一般学術発表 ハイライト要旨
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