第145年会ハイライト集
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Batzelladine Cの両エナンチオマーの初の全合成による (-)-batzelladine Cの絶対配置の修正 共役アレン中間体を経由する新規インドール合成を鍵とした(+)-geissoschizolineの全合成 ユーフォルビアロイドAの全合成 21 化学系-有機化学 化学系-有機化学 化学系-有機化学 27-18-am03S 27-18-am05S 28-17-pm07S 〔東邦大薬〕岳 天慈 〔千葉大院薬〕森上 綜介 〔東大院薬〕田口 淳一 一回の反応で3つの環を一挙に構築、同時にエステル基も導入、水を加えればカルボン酸が、ジオールならハーフエステルを直接合成でき味変も可能。がん細胞やHIV日和見感染菌に強い活性を示す海綿の成分、天然物バツェラジンCの簡便な合成法ができました。類縁体も簡単に作れるので、創薬研究への応用が期待されます。 植物由来の染料「インディゴ」に由来する名前をもつインドールはアミノ酸や医薬品に含まれる重要な骨格のひとつです。今回、私たちは、インドール骨格を効率的に合成できる独自に開発した方法を用いて、アルツハイマー型認知症の治療薬の候補化合物のひとつである天然物の化学合成に成功しました。 ユーフォルビアロイドAは、3次元的に複雑な炭素骨格上に4種のエステルが密集した構造の天然物です。その全合成は困難であり、これまで達成例はありませんでした。我々は、これまで蓄積してきた知見を発展させた独自の合成戦略を開発することで、本天然物の世界初の全合成を達成しました。 #環化−カルボニル化反応 #batzelladine C #Cyclization–Carbonylation –Cyclization Cascade #インドール #天然物 #化学合成 #天然物 #全合成 #エステル 独自のインドール構築法で天然物を化学合成 4種のエステルが密集した天然物の全合成 一粒で三度おいしい化学反応:味変も可 一般学術発表 ハイライト要旨

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