244MEDCHEM NEWS 34(4)244-244(2024)Matchpoint Therapeutics 寒原 裕登大阪大学産業科学研究所 鈴木 孝禎◆REPORT ..........................................................233厚生労働省が進める医療系ベンチャー・トータルサポート事業(MEDISO)〜支援の変遷とこれからの医療系ベンチャー支援〜 ㈱三菱総合研究所 ヘルスケア事業本部 厚生労働省委託「医療系ベンチャー・トータルサポート事業」事務局倉渕 瑶子・山﨑 祐樹・鐘ケ江和菜 山口 将太・大島 嘉文・川上 明彦 ◆BOOKS紹介 ...................植田 浩史205,星川 環241◆ステム手帖-27 ...................宮田 直樹・中川 秀彦239◆記事編集編集後記後記本誌に掲載された著作物の複製・翻訳・上映・譲渡・公衆送信(データベースへの取り込みおよび送信可能化権を含む)に関する許諾権および行使権(非独占的)は公益社団法人日本薬学会が保有しています。本誌の複写は、一般社団法人学術著作権協会(〒107-0052東京都港区赤坂9-6-41 乃木坂ビル 電話03-3475-5618 Fax03-3475-5619 E-mail:info@jaacc.jp)の許可が必要です。公益社団法人日本複写権センターと包括複写許諾契約を締結されている企業の方を除きます。定価 1100円(本体1000円+税10%)◆巻頭言 ..............................................................185エーザイ㈱ 代表執行役CEO 内藤 晴夫◆創薬最前線........................................................191◆ESSAY◦特集:新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬分解創薬の特集にあたって.......................................201東北大学 大学院生命科学研究科 石川 稔 標的タンパク質分解誘導:KRAS G12D分解薬の創出 .....206アステラス製薬㈱ 早川 昌彦 標的タンパク質分解誘導剤探索プラットフォーム RaPPIDSTM .........................................................211ファイメクス㈱ 冨成 祐介 ファイメクス㈱ 蒲香 苗 サリドマイドおよび類縁体の分子糊分解薬 ...................216東京医科大学 医学部 伊藤 拓水 RNA分解分子(RIBOTAC)の開発経緯と in vivo実験への応用 ..............................................222 田辺三菱製薬㈱ 創薬本部 ニューロサイエンスユニット 松本 安正東京大学 大学院理学系研究科 化学専攻 相川 春夫 ◆SEMINAR ........................................................227創薬精神について 大鵬薬品の創薬力 〜がんの克服に向けた創薬トランスフォーメーション〜 大鵬薬品工業㈱ 取締役 開発・MA部門管掌 研究部門担当 相良 武大鵬薬品工業㈱ 研究本部 創薬企画推進部 部長 荻野 悦夫 ◆WINDOW .........................................................198ボストンのバイオテック産業を取り巻く最新状況 ホウ素中性子捕捉療法の適用範囲拡大を目指した 代謝制御型薬物送達システム メディシナルケミストリーシンポジウムにおける 高校生のポスター発表 2024年11月〜2025年9月の海外学会(Medicinal Chemistry関連) ...237「創薬懇話会2024 in 札幌」開催報告 ...........................238「第39回創薬セミナー」開催報告 ................................240創薬人育成事業のご案内 ..........................................242◆編集後記 ...........................................................244東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻野本 貴大東京大学 大学院総合文化研究科登倉 大貴◆COFFEE BREAK .............................................232発行:公益社団法人 日本薬学会 医薬化学部会〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-12-15TEL(03)3406-3324 FAX(03)3498-1835© 2024 The Pharmaceutical Society of Japan MEDCHEM NEWS編集代行事務局:株式会社じほうビジネスサービス内 E-mail:medchem@jiho.co.jpけします。 巻頭言は、エーザイ(株)内藤社長にお願いしました。アリセプトの承認以来40年間アルツハイマー治療薬の開発に取り組み続け、レケンビの承認に至りました。失敗から得られる経験知が成功の要諦、心に沁みます。創薬最前線は、がん領域のリーディングカンパニーである大鵬薬品工業(株)の取り組みです。メディシナルケミストが担う責任はますます重くなりそうです。WINDOWは、バイオ領域での世界最大エコシステムのボストンの最新状況です。現地アカデミア、バイオテック、VCを渡って来られた寒原先生ならではのリアリティです。ESSAYでは、東北大学石川先生に旗振り役をお願いし、「分解創薬」の特集を組みました。新しい創薬モダリティとして注目を集める「分解創薬」は、アンドラッガブルな疾患関連タンパク質やRNAも標的となります。本特集は、4グループの最新の研究内容で構成されています。1つ目は、アステラス製薬(株)からKRAS G12D PROTACであるASP3082の創出ストーリーです。2つ目は、ファイメクス(株)から標的タンパク質分解誘導剤を効率的に探索できるプラットフォームRaPPIDSの紹介です。3つ目は、セレブロンをサリドマイド標的因子として同定、分子糊分解薬としてのメカニズム解明等、まさに「分解創薬」の原点を垣間見ることができます。4つ目は、低分子による標的RNAを分解誘導するRIBOTACです。これから創薬への応用が期待されます。SEMINARでは、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の紹介です。日本から世界へ輸出可能な医療技術として注目を集めています。COFFEE BREAKでは、産研 鈴木先生からメディシナルケミストリーシンポジウム(MCS)における高校生のポスター発表について。昨年のMCSでの緊張しながらも輝いていた高校生の目が印象的でしたね。REPORTでは、医療系ベンチャー・トータルサポートMEDISOの紹介です。本邦の医療系ベンチャーの輩出・実用化に期待がもてます。 本号が皆様のお手元に届くころには、すっかり秋めいていることでしょう。秋といえば紅葉、紅葉といえばやっぱり京都、京都といえば今年のMCSは11月20日〜22日に京都テルサで開催されます。企業・アカデミアからの発表が盛り沢山ですが、高校生のポスター発表にも足を運んでみませんか。そうだ京都MCS、行こう! 編集委員 原田 一人MEDCHEM NEWS編集委員会柿沼浩行(大正製薬・委員長)、石川稔(東北大院生命科学)、伊藤文雄(WuXi AppTec)、王子田彰夫(九大院薬)、土井隆行(東北大院薬)、永澤秀子(岐阜薬大)、馬場良泰(徳島大産官学連携セ)、原田一人(日本たばこ産業)、山本潤一郎(協和キリン)、山元康王(田辺三菱製薬)医薬化学部会のホームページhttp://www.pharm.or.jp/bukai/index.htmlMEDCHEM NEWS Vol. 34 No.4 2024年11月1日発行 第三種郵便物承認Print ISSN: 2432-8618 Online ISSN: 2432-8626 記録的猛暑、パリオリンピック・パラリンピックでの日本選手の活躍や奮闘、MLB大谷選手の前人未到の50-50到達など、身も心もアツい2024年の夏でした。本号も負けないくらいホットな研究内容や情報をお届MEDCHEM NEWS Vol.34 No.4 目次
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