87AUTHOR2022年4月 コウソミル株式会社 取締役/技術顧問(兼務)2016年4月 東京大学大学院工学系研究科講師2018年10月 理化学研究所渡邉分子生理学研究室主任研2020年4月 分子科学研究所客員教授(兼務)2022年4月 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 2014年4月 東京大学大学院薬学系研究科特任助教2015年10月 東京大学大学院薬学系研究科助教着任(現職)小松徹(こまつ とおる)2009年3月 東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了2009年4月 米国 Johns Hopkins大学博士研究員2010年4月 米国 Scripps研究所博士研究員2010年10月 東京大学大学院薬学系研究科助教(現職)2013年10月 独立行政法人科学技術振興機構(JST)さき渡邉力也(わたなべ りきや)2009年3月 大阪大学大学院工学研究科博士課程修了2009年4月 大阪大学産業科学研究所研究員2011年4月 東京大学大学院工学系研究科助教2013年10月 独立行政法人科学技術振興機構さきがけ研究水野忠快(みずの ただはや)2014年3月 東京大学大学院薬学系研究科博士(薬学) がけ個人研究者(兼務)者(兼務)究員(現職)客員教授(兼務)修了本田一文(ほんだ かずふみ)国立がんセンターリサーチレジデント、PMDAポスドク、厚生労働技官、国立がんセンター研究所化学療法部室長、国立がん研究センター研究所早期診断バイオマーカー開発部門長を経て、2020年より日本医科大学大学院医学研究科教授(現職)専門はマルチオミクス解析によるがんバイオマーカー探索とその臨床開発佐々記念賞、田宮記念賞、高松宮妃がん研究助成金、今井浩三賞等受賞坂本眞伍(さかもと しんご)2021年3月 東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了2021年4月 東京大学大学院薬学系研究科特任研究員2022年4月 コウソミル株式会社取締役(現職)Activity-Based Diagnosis Activity-Based Diagnosisは、タンパク質の活性レベルの変化を検出することによって疾患の診断を行う方法論。生体の機能の担い手であるタンパク質の活性は、遺伝子レベル、mRNAレベル、タンパク質レベルでさまざまな制御を受ける動的な性質を有する。タンパク質の活性の変化は、表現型の変化に直結し得ることから、疾患におけるタンパク質の活性レベルの変化を検出することにより、遺伝子、mRNAレベルの解析とは異なる面からの疾患のメカニズムの理解や、これに基づく疾患診断を行うことが可能になると期待される。タンパク質の活性を直接的に観察する技術はこれまでに多くは開発されてきていないが、近年になって疾患の検出や理解を行うための新たな方法論として、その重要性が提唱されてきている。 小松徹(東京大学大学院薬学系研究科)Copyright © 2024 The Pharmaceutical Society of JapanTargeted Covalent Inhibitor(TCI) Targeted Covalent Inhibitor(TCI)とは、標的タンパク質と選択的に共有結合するよう、合理的にデザインされたコバレントドラッグ(共有結合性阻害剤)のことである。反応性の穏やかな求電子基を用い、標的タンパク質との可逆相互作用で反応性アミノ酸残基が近接した際に、はじめて効率的に共有結合が形成されるようデザインされている。標的選択性を高めるため、多くの場合プロテオーム中で保存度の低い、非触媒性アミノ酸残基が標的とされる。求電子基としてアクリルアミドをはじめとしたマイケルアクセプター、標的アミノ酸残基としてシステインを利用したものが多く、チロシンキナーゼやKRAS G12C変異タンパク質を標的としたTCIが上市されている。 進藤直哉(九州大学大学院薬学研究院)Copyright © 2024 The Pharmaceutical Society of JapanCopyright © 2024 The Pharmaceutical Society of Japan用語解説用語解説
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