MEDCHEMNEWSVol34No1
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4. まとめ29AUTHOR 4) Golman K., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 103, 11270‒ 5) Nelson S.J., et al., Sci. Transl. Med., 5, 198ra108 (2013) 6) Vaeggemose M., et al., Metabolites, 11, 219 (2021)参考文献 1) Lee J.H., et al., J. Magn. Reson., 241, 18‒31 (2014) 2) Eills J., et al., Chem. Rev., 123, 1417‒1551 (2023) 3) Ardenkjær-Larsen J.H., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 11275 (2006) 近年、雑誌出版を取り巻く環境は大きく変貌し、誌面の電子化、オープンアクセス化、および二次利用に関して、あらゆる面からの対処が必要となって参りました。公益社団法人日本薬学会医薬化学部会といたしましては、過去に掲載された記事の電子化ならびに二次利用につきまして、著作権の適正な管理・運用をめざし、次のとおり手続きをさせていただきます。 本誌に掲載された記事につきましては、その利用にかかわる著作権(複製権、公衆送信権、翻案権、上映権、譲渡権、二次的著作物の利用に関する権利など著作物の利用上必要な著作権)の行使を日本薬学会に許諾されたものとし、今後発行する本誌に関しましても同様の扱いとさせていただきます。すべての記事について、適当なタイミングでJ-STAGEにおいてオープンアクセス化されること、およびChem-Stationに記事の一部が転載される可能性があることについて、ご了承をお願いいたします。 なお、上記の許諾は、執筆者の著作権(執筆者自身による他誌・書籍への引用や転載など)を制限するものではありません。 過去にご執筆いただきました先生方におかれましても、ご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。  従来のDNP-NMR分子プローブは、ピルビン酸などの内因性化合物を同位体置換したものがほとんどであった14,15)。しかし、1)~7)の制約を満たすような内因性化合物の種類は少なく、DNP-MRIによって検出可能な生物学的現象は限られていた。DNP-NMR分子プローブの設計による開発は、分子構造の探索や適切な修飾によって、1)~7)の制約を満たしつつ、新規標的の検出を可能にするため、DNP-NMR/MRIの新たな可能性を切り開く。筆者らは、長い超偏極寿命と速い酵素反応を示すDNP-NMR分子プローブの設計によって、長時間のシグナル観測および疾患に関連する生体内酵素代謝の検出・イメージングに成功した。今後、これらの分子設計指針を基盤としたDNP-NMR分子プローブ開発が、生命現象の理解と病態診断にますます貢献することが期待される。 本稿で紹介した研究は、国内外の多くの研究者の協力によって得られた成果である。これらの研究に携わったすべての関係者に、この場を借りて厚く御礼申し上 げる。100, 10158‒10163 (2003) 7) Becker E.D., et al., Pure Appl. Chem., 32, 51‒66 (1972) 8) Park H., et al., Chem. Sci., 13, 7378‒7391 (2022) 9) Lippmaa E., et al., Chem. Phys. Lett., 11, 120‒123 (1971)10) Schweitzer D., et al., J. Magn. Reson., 15, 529‒539 (1974)11) Levy G.C., et al., Org. Magn. Reson., 8, 643‒647 (1976)12) Nonaka H., et al., Nat. Commun., 4, 2411 (2013)13) Nonaka H., et al., Sci. Rep., 7, 40104 (2017)14) Kondo Y., et al., Angew. Chem. Int. Ed., 60, 14779‒14799 (2021)15) Keshari K.R., et al., Chem. Soc. Rev., 43, 1627‒1659 (2014)16) Abragam A., Principles of Nuclear Magnetism; Oxford Univ. Press, Oxford (1961)17) Kondo Y., et al., ChemRxiv. (2022), DOI: 10.26434/chemrxiv-2022-tfkk1.18) Amin S.A., et al., J. Med. Chem., 61, 6468‒6490 (2018)19) Hata R., et al., Angew. Chem. Int. Ed., 55, 1765‒1768 (2016)20) Saito Y., et al., Sci. Adv., 8, eabj2667 (2022)谷田部浩行(やたべ ひろゆき)2020年 東京大学工学部化学生命工学科卒業2022年 東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻博山東信介(さんどう しんすけ)学位:博士(工学)2001年 京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻博公益社団法人日本薬学会医薬化学部会士前期課程修了2022年 東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻博士後期課程在学士課程修了2001年 スタンフォード大学化学科博士研究員日本学術振興会海外特別研究員2002年 京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻 助手・助教2009年 九州大学稲盛フロンティア研究センター特任教授・教授2014年 東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻 教授2017年 東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻教授(兼担)Copyright © 2024 The Pharmaceutical Society of Japan著作物利用許諾に関するお願い

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