MEDCHEM NEWS Vol.33 No.4
60/60

212MEDCHEM NEWS 33(4)212-212(2023)編集編集後記後記MEDCHEM NEWS編集委員会柿沼浩行(大正製薬・委員長)、石川稔(東北大院生命科学)、伊藤文雄(WuXi AppTec)、王子田彰夫(九大院薬)、土井隆行(東北大院薬)、永澤秀子(岐阜薬大)、馬場良泰(徳島大産官学連携セ)、原田一人(日本たばこ産業)、山本潤一郎(協和キリン)、山元康王(田辺三菱製薬)医薬化学部会のホームページhttp://www.pharm.or.jp/bukai/index.html本誌に掲載された著作物の複製・翻訳・上映・譲渡・公衆送信(データベースへの取り込みおよび送信可能化権を含む)に関する許諾権および行使権(非独占的)は公益社団法人日本薬学会が保有しています。本誌の複写は、一般社団法人学術著作権協会(〒107-0052東京都港区赤坂9-6-41 乃木坂ビル 電話03-3475-5618 Fax03-3475-5619 E-mail:info@jaacc.jp)の許可が必要です。公益社団法人日本複写権センターと包括複写許諾契約を締結されている企業の方を除きます。定価 1100円(本体1000円+税10%)◆巻頭言 ..............................................................153合田 幸広国立医薬品食品衛生研究所 名誉所長薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会長◆創薬最前線........................................................158中谷 和彦大阪大学 産業科学研究所 精密制御化学研究分野 教授◆WINDOW .........................................................165◆ESSAY◆SEMINAR秤量と定量  RNA標的低分子創薬への期待と課題  英国ダンディー大学Ciulli研での研究生活  石田 祐~日本や米国との環境の違いを交えて~  エーザイ㈱ DHBL Cell lineage & Differentiationドメイン 主任研究員マイクロバイオーム創薬の現状 .................................170金 倫基  慶應義塾大学 薬学部 創薬研究センター 教授すべてはお客様の研究開発のために  ─創薬コンソーシアムにおけるキシダ化学の取り組み─ ....176五十嵐 進  キシダ化学㈱ 創薬推進部 部長 兼 つくば事業所 所長渡辺 俊博キシダ化学㈱ 創薬・ライフサイエンス事業部 事業部長/執行役員◆DISCOVERY ....................................................181  HDAC8選択的阻害薬の創製とPROTACへの応用        HIVの研究を基盤とした抗SARS-CoV-2剤の創製 ..........187玉村 啓和  東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授透析アミロイドーシス発症リスクの研究と アミロイドーシス予防戦略.......................................193中島吉太郎  大阪大学 大学院工学研究科 助教山口 圭一大阪大学 大学院工学研究科 特任准教授後藤 祐児大阪大学 大学院工学研究科 特任研究員◆Coffee Break .....................................................199 甲斐 広文熊本大学 名誉教授◆Report ..............................................................201    アートとサイエンスと薬草 創薬人育成事業の活動報告  2023年11月~2024年10月の海外学会(Medicinal Chemistry関連) ...205日本薬学会 第144年会 一般学術発表募集 ....................205「第38回創薬セミナー」開催報告 ..............................206「創薬懇話会2023 in 湯河原」開催報告 ........................207◆編集後記 ...........................................................212山下 泰信大阪大学 産業科学研究所 助教高田 悠里大阪大学 産業科学研究所 助教伊藤 幸裕大阪大学 産業科学研究所 准教授鈴木 孝禎大阪大学 産業科学研究所 教授発行:公益社団法人 日本薬学会 医薬化学部会〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-12-15TEL(03)3406-3324 FAX(03)3498-1835© 2023 The Pharmaceutical Society of Japan国嶋 崇隆神戸学院大学 薬学部 教授◆BOOKS紹介 ...................松村 岳彦164,秦 猛志186◆ステム手帖-22 ...................宮田 直樹・中川 秀彦180◆記事  MEDCHEM NEWS編集代行事務局:株式会社じほうビジネスサービス内   E-mail:medchem@jiho.co.jp 巻頭言では、国立医薬品食品衛生研究所 名誉所長の合田幸広先生からのメッセージをお送りします。科学の基礎である「秤量と定量」の技術は日進月歩であり、日局ではその機器開発と手法の進歩に対応して、より精確な秤量と定量ができるように努めています。 創薬最前線では、最近注目されている「RNA標的低分子創薬」に関して、本研究領域の第一人者である中谷先生によりその期待と課題についてまとめられています。神経変性の原因である異常伸長したリピート構造に結合する低分子やPre-miRNAのDicer切断阻害作用等の本分野の研究成果がよく理解できます。WINDOWではスコットランドの大学留学で経験した時期的にも貴重な体験談(COVID-19、EU離脱、ウクライナ危機等)について紹介されています。ESSAYは本号では2本あります。1本目は金先生により大きな期待で始まったマイクロバイオーム創薬の取り組みの現状について論じられています。2本目は化合物ライブラリの創薬コンソーシアムにおけるキシダ化学の取り組みが紹介されています。SEMINARも2本あります。1つは抗SARS-CoV-2剤の創薬研究について玉村先生より詳細に紹介していただきました。これまでのHIV研究を基盤にウイルス間で保存性の高いメインプロテアーゼ阻害薬の創製について述べられています。もう1つは難病の透析アミロイドーシスについて、中島先生がその発症機構研究を通して見出した危険リスク「血清アルブミン濃度の低下」を基に予防戦略を論じています。DISCOVERYでは鈴木先生によるHDAC8選択的阻害薬の創製とその後のPROTACへの応用研究についての紹介です。優れたPROTACの創製には従来型の高度な低分子創薬が必須であると強調されています。 医薬化学部会では、将来の創薬研究者の育成を目的とした学 生向けの創薬人育成事業を2012年より継続しています。本号REPORTではその事業活動に長年尽力された国嶋先生より、これまでの活動状況と今後の発展と期待について報告していただきました。COFFEE BREAKでは科学的エビデンスのない本質的現象の大切さを説く甲斐先生のお考えに感動させられました。 11月以降これから徐々に寒くなりますので皆様にはご自愛いただき、今後とも本誌をご愛読のほどよろしくお願いします。 MEDCHEM NEWS Vol. 33 No. 4 2023年11月1日発行 第三種郵便物承認Print ISSN: 2432-8618 Online ISSN: 2432-8626 近年、創薬モダリティは多様化し、従来は難しかった標的に関しても創薬できる研究手法等も次々に開発されています。弊誌では読者の皆様にお役立ちいただける情報機関誌として、本号においても有益な研究内容や情報を掲載しております。編集委員  伊藤 文雄MEDCHEM NEWS Vol.33 No.4 目次

元のページ  ../index.html#60

このブックを見る