204AUTHORライン、対面双方に長短があるが、結論からいえばやはり互いの顔が見える講義を希望する声が大きく、従来どおりの対面開催を行うことを原則とし、そのうえで開催会場と講師とが合意のもとであればオンラインやハイブリッド開催も可とした。 全国規模のオンライン開催は、開催会場ではない大学の学生にも広く受講機会を提供できる点で魅力的である。協議の結果、大学ごとに一つの会場に学生を集めて受講するという方式に限定する条件で、常任世話人会で了承を得て、まずは全国の薬学部を対象に導入を検討することとなった。ただし、質疑応答への対応など、多数の会場間での双方向通信のためのプラットホームや運用面の課題が残されており、2023年度の開催は困難であった。これについては今後に期待したい。 新モダリティという言葉が表すとおり、創薬基盤技術の多様化に伴って研究者に求められる力量もますます拡大し、大学のカリキュラムだけでは到底及ばない状況にあると感じる中で、医薬化学部会が果たすべき教育的役割は一層大きくなっていると考えられる。最近では、企「創薬懇話会2024 in 札幌」(宿泊型セミナー)は下記のとおり、開催予定です。宿泊型セミナー 近年、雑誌出版を取り巻く環境は大きく変貌し、誌面の電子化、オープンアクセス化、および二次利用に関して、あらゆる面からの対処が必要となって参りました。公益社団法人日本薬学会医薬化学部会といたしましては、過去に掲載された記事の電子化ならびに二次利用につきまして、著作権の適正な管理・運用をめざし、次のとおり手続きをさせていただきます。 本誌に掲載された記事につきましては、その利用にかかわる著作権(複製権、公衆送信権、翻案権、上映権、譲渡権、二次的著作物の利用に関する権利など著作物の利用上必要な著作権)の行使を日本薬学会に許諾されたものとし、今後発行する本誌に関しましても同様の扱いとさせていただきます。すべての記事について、適当なタイミングでJ-STAGEにおいてオープンアクセス化されること、およびChem-Stationに記事の一部が転載される可能性があることについて、ご了承をお願いいたします。 なお、上記の許諾は、執筆者の著作権(執筆者自身による他誌・書籍への引用や転載など)を制限するものではありません。 過去にご執筆いただきました先生方におかれましても、ご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。 主催:日本薬学会 医薬化学部会日程: 2024年6月20日(木)昼~21日(金)昼 会場:定山渓万世閣 ホテルミリオーネ(北海道札幌市)定員:130名程度内容: 招待講演5件と学生のポスター発表 実行委員長:市川 聡(北海道大学大学院薬学研究院)参考文献 1) 宮田直樹,MEDCHEM NEWS, 25, 161‒164 (2015) 2) 内川治ほか,ファルマシア, 51, 739‒746 (2015) 3) 近藤裕鄕,宮田直樹,MEDCHEM NEWS, 22, 43 (2012)[30件(最大40件)]業研究者と学生との懇談会の開催や、学部高学年から大学院生を対象にしたパンフレット「創薬化学のすゝめ」(A4版14頁)の発刊など、新しい試みも進めているの で、こうした企画との連携も強化しながら、創薬人事業が今後さらに充実し、未来の日本の創薬科学を担う人材育成に貢献することを願っている。国嶋崇隆(くにしま むねたか)1989年 京都大学大学院薬学研究科博士課程修了(薬学公益社団法人日本薬学会医薬化学部会博士)1989年~2008年 神戸学院大学薬学部助手、講師、助教授、教授2008年~2023年 金沢大学医薬保健研究域薬学系教授2023年4月より現職2019年~2022年 創薬人育成事業実行委員長2021年~2022年 医薬化学部会長Copyright © 2023 The Pharmaceutical Society of JapanCopyright © 2023 The Pharmaceutical Society of Japan「創薬懇話会2024 in 札幌」のご案内著作物利用許諾に関するお願い
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