4. ゼブラフィッシュ創薬による創薬プロセス1ZECLINICS2BIOBIDE3IKANBIOTECH4CHARLES RIVER LABORATORIES米国米国5INVIVO BIOSYSTEMS米国米国、中国https://www.modelorg.com/en/6CREATIVE BIOGENE7SHANGHAI MODEL ORGANISMS CENTER, INC.8SUMMIT9EVOTEC10INVENESIS11BIOREPERIA12PENTAGRIT13AURIGENE PHARMACEUTICAL SERVICES14HANGZHOU HUNTER BIOTECHNOLOGY CO., LTD.15YSY BIOTECH16EZE-RINKA17FEIFAN TESThttps://www.linkedin.com/company/ikanbiotechhttps://jp.linkedin.com/company/shanghai-model-organisms-centerhttps://jp.linkedin.com/company/pentagritdiscoveryaurigenepharmaceuticalservices参考URL88表2 国際的ゼブラフィッシュ創薬支援CROの展開会社名本社所在国スペインスペインスペインイギリスドイツスイススウェーデンhttps://bioreperia.com/インドインド中国中国中国中国https://biobide.com/https://www.ikanbiotech.com/https://www.criver.com/https://invivobiosystems.com/https://www.creative-biogene.com/https://www.smmttx.com/https://www.evotec.com/enhttps://www.invenesis.com/https://www.pentagrit.com/https://www.aurigeneservices.com/https://www.linkedin.com/company/http://www.hunterchem.com.cn/wap_index_en.htmlhttps://www.sdysy.com/http://www.ezerinka.com/http://www.czfeifan.com/huanjingjiejingdujiance/ホームページURLhttps://www.zeclinics.com/1947年2011年2004年2000年2003年1993年2017年2015年2011年2002年2008年2015年2015年2012年設立2013年2005年2015年 これらの有名な成功例の他にも多数のゼブラフィッシュ創薬成功例が報告されているが、特筆すべきことは、これらほぼ全例においてヒト病態モデルゼブラフィッシュによるフェノタイプスクリーニングが重要な役割を果たしていることである15)。すなわち従来のオミクス解析から決定した創薬ターゲットによるリバース薬理学は、現状ではあまりに確率が悪い状況が続いており1,2)、創薬ターゲットバリデーションで一度創薬標的を誤ると、その後どれだけ革新的な最適化テクノロジーを駆使しても改善していない苦渋の現実がある16)。一方、画期的新薬の62%がフェノタイプ創薬で見出されていること17)、つまり現代メガトランスオミクス医学において、ヒト臨床病態情報から臨床的に有効な創薬ターゲットにたどり着く、分子還元主義の確率が高くないことを明確に示唆していることになる16)。この苦境を打破する創薬戦略として、ヒト臨床病態を可能な限り正確に4Dフェノタイプとして写し取るヒト病態モデルゼブラフィッシュによるフェノタイプスクリーニングが注目され、シード化合物の発見に利用されてきている。 以上の実績から、ゼブラフィッシュ創薬は、単なる安価なマウスや追加的薬理試験ではなく、フォワード薬理学とリバース薬理学を統合したものであり、最終的には強力なPK/PDモデルとして構築され、真に21世紀的ゼブラフィッシュ創薬戦略であることは明らかである。特にゼブラフィッシュ創薬の原理的な特徴は、ヒト臨床病態を正確に写し取ったヒト病態モデルゼブラフィッシュによる4Dフェノタイプスクリーニングから開始することであり、薬理フェノミクスを創薬エンジンとする新世代フォワード薬理学として確立されつつある。またゼブラフィッシュ創薬は、単なる遺伝子やタンパク質ネットワークの相互作用の変化をシミュレーションするといったシステムズ生物学の薬理応用ではなく、まったく新しい創薬パラダイムを、我々に提示してくれている。そして、ゼブラフィッシュ創薬は確実に第三極の開発戦略を提供しており、今後、創薬全体への影響が明らかになるのパラダイムシフト
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