3. Axcelead DDPの研究サービス提供体制と180図2 Axcelead DDP独自の強み:豊富な創薬経験を有する優れた人材(2019年撮影)ため、過去に学ぶことは成功確度の向上や生産性の観点で非常に重要である。これらは、世界に例を見ない、AxceleadDDP独自の強みといえる。 このような独自の強みを活かし、我々は、『創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして、画期的な医薬品の創出に貢献する』ことをミッションとして掲げ、『すべての企業、ベンチャー、アカデミアや公的研究機関に選ばれ続ける創薬ソリューションプロバイダー』、『基礎研究から臨床応用研究への橋渡しを行う、創薬エコシステムのハブ』を目指して、事業を開始した。 AxceleadDDPの研究機能は、大きく3つの部門から構成される。1つ目の部門は、「医薬探索研究」である。ここでは主に、開発候補化合物の創製、「モノづくり」を主導する。業界最大級の化合物ライブラリを用いて、目的に合わせた適切なスクリーニング戦略の立案・評価系構築・迅速なスクリーニングという統合的なプロセスによりヒット化合物を取得する。得られたヒット化合物群からメディシナルケミストが有望なケモタイプを選別のうえ、他部門とも密に連携しながら、リード化合物の創製・最適化を実施する。2つ目の部門は、「統合トランスレーショナル研究」である。この部門には、薬理・生物の研究機能に加えて、探索的な薬物動態や安全性の評価機能も集約しており、各種モダリティや創薬コンセプトの統合的かつ多面的な評価・検証を実現する。具体的には、中枢神経系・がん・免疫・消化器・代謝・循環器といった幅広い疾患領域の専門性と、バイオインフォマティクス・オミックス・病理解析機能・遺伝子改変動物作製といったバイオロジープラットフォームを融合させ、低分子化合物に留まらず、核酸・細胞治療などさまざまなモダリティの評価だけでなく、疾患と関連性の高い創薬ターゲットの同定や妥当性の検証、さらには難易度の高い疾患モデルの構築を実施している。3つ目の研究部門は、「応用レギュラトリーサイエンス」である。武田薬品工業時代に100を超える承認申請業務を経験し、ICHなどのガイドラインを熟知している実績豊富な研究者から構成され、試験の適切なオペレーションならびにマネジメントを通じて、開発候補化合物を迅速に臨床へ橋渡しする業務を担当する。 このような体制のもと、我々が提供する創薬ソリューションは2つに分けられる。1つは、上記の研究部門が有機的に連携し、統合的な創薬研究活動を通じて革新的な候補化合物を創製する「イノベーション」を目指した「創薬サービス」と、創薬研究の「オペレーショナルエクセレンス」を提供する「プラットフォームサービス」提供する創薬ソリューション
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