長員4. おわりに123AUTHOR(出向)2008年1月 東京慈恵会医科大学大学院卒業博士号同 年1月 カリフォルニア大学サンフランシスコ校ポス2010年8月 東京慈恵会医科大学第三病院2011年4月 神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内現職に至る2015年6月 同呼吸器内科部長兼間質性肺炎センター室2022年4月 同所長兼臨床研究センター長兼間質性肺Japanese Idiopathic Interstitial Pneumonias Registry主任研究者 メディシナルケミストにとって「自分がつくった化合物が臨床で本当に有効性を示すのだろうか」ということは最大の関心事であり、化合物のデザインと合成を何度も繰り返して臨床入り化合物を取得する最適化研究は、可能な限り臨床効果の予見性の高い(なおかつ可能であれば新規性・独自性の高い)標的分子に対して実施したいというのが本音だろう。筆者らはこの臨床予測性向上という課題に対し、ヒトの疾患の治療薬創製には、ヒトすなわち患者のデータを活用するべきというシンプルな考えのもと、複雑で診断・治療の難しいIPFを標的に選中村恵宣(なかむら よしのり)1993年 京都大学大学院薬学研究科修士課程修了同 年 田辺製薬株式会社入社創薬化学研究に従事2004年 京都大学博士(薬学)2007年 マサチューセッツ工科大学博士研究員同 年 合併に伴い田辺三菱製薬株式会社2015年 日本医療研究開発機構戦略推進部医薬品研究課 2017年 田辺三菱製薬創薬企画部マネジャー2018年より現職北村英也(きたむら ひでや)2000年3月 東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業同 年4月 日本赤十字社医療センター研修医2003年4月 東京慈恵会医科大学大学院入学2005年4月 日本赤十字社医療センター病院病理部(国内小倉髙志(おぐら たかし)1983年3月 自治医科大学卒業1992年6月 神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器科留学)ドクフェロー科(大学派遣)医長炎センター長(現職)定して、可能な限り多くの診療情報とオミックスデータを収集し、それを解析するAIの開発に取り組んできた。IPFは難治性で極めて予後が悪いが、その本態を解明するためには他のタイプを含めた間質性肺炎全般を見て差異や共通項を徹底的に洗い出すことが有効だと考え、IPF関連疾患の臨床情報を幅広く集めた。このデータを前述の患者層別化AI(サブセットバインダー)で解析したら、従来の病型分類とは異なる新たな疾患像が見えてくるかもしれないなどと期待している。多くの皆様に興味をもっていただければ幸いである。ぜひ、「峰」の登り口(https://www.nibiohn.go.jp/mine/)を訪れてみて欲しい。夏目やよい(なつめ やよい)2008年 東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化水口賢司(みずぐち けんじ)1995年 京都大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修学専攻博士課程修了同 年 京都大学化学研究所附属バイオインフォマティクスセンター特定研究員2010年 科学技術振興機構さきがけ専任研究員2015年 医薬基盤・健康・栄養研究所バイオインフォマティクスプロジェクトプロジェクト研究員2016年 医薬基盤・健康・栄養研究所バイオインフォマティクスプロジェクト研究員2018年 医薬基盤・健康・栄養研究所バイオインフォマティクスプロジェクトサブプロジェクトリーダー2021年より現職了(博士(理学))1995年 ロンドン大学バークベック校結晶学科客員研究1996年 ケンブリッジ大学生化学科博士研究員2000年 ケンブリッジ大学生化学科グループリーダー 2004年 ケンブリッジ大学理論物理学および応用数学科 (独立研究室主宰)講師2006年 医薬基盤・健康・栄養研究所バイオインフォマティクスプロジェクトプロジェクトリーダー2019年より現職Copyright © 2022 The Pharmaceutical Society of Japan
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